日本酒の変数を徹底分析した
緻密な酒質設計
日本酒造りは、たくさんの変数が複雑に絡み合う難解な数式に似ています。変数を徹底的に分析し、よりシンプルな数式に置き換えることで、緻密な酒質設計をもとにした理想に近い日本酒を生み出すことが可能になります。「料理とのベストな組み合わせを楽しんでもらいたい」という思いで、有賀醸造が5年間に渡り様々な組み合わせの仕込みを繰り返し、数値をデータ化することで導き出された酒質設計のもと「理系兄弟」は生まれました。
計算し尽くされた1本に加わる
しぼりたてのフレッシュ感
有賀醸造の現杜氏・有賀裕二郎氏(弟)が酒造りを始めて最初に取り組んだのは、データ化することです。酒造りにおけるさまざまな変数を、小タンクで数を多く仕込むことで大量に分析・データ化しました。こうしてデータ化された理系兄弟から、しぼったばかりのものだけを瓶詰めした贅沢な「理系兄弟 しぼりたて」。計算し尽くされた1本にフレッシュ感がプラスされた、今だけの味わいをお楽しみいただけます。
酒米の味わいも生かす
逆算した酒質設計
酒米には福島県須賀川市の米農家との特別契約栽培米である「夢の香」を使用。裕二郎氏が初杜氏を務めたときから契約し、データを駆使し、肥料から相談しながら有賀醸造のためだけにつくりあげられた酒米です。そんな酒米のよさをも引き出すため、毎年の酒造りをもとにしたデータや経験から、今年のお米の特徴、気温、水温、湿度などを考慮し酒造りを行います。こうして理系兄弟は、皆さまが飲む瞬間が美味しさのピークになるように逆算した酒質設計が行われているのです。