野生の山ぶどうが豊富にあった山形県朝日地区では、ワインがまだ知られていないころから山ぶどう酒を嗜んでいました。数少ない日本固有のぶどう品種である山ぶどうは、東北など限られた地域でのみ栽培されています。加えて、1粒が約8mmと小さな実でありながら、その実がなるまで6年の歳月がかかるなど、大変希少な品種です。朝日地区ではそんな山ぶどうを多く栽培しています。

希少性の高い日本原産の山ぶどうとフランス・ボルドーの最高品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」を交配させて、開発されたのが日本固有の赤ワイン用ぶどう品種「ヤマ・ソーヴィニヨン」。「紫黒（しこく）」には、希少なこの品種を100％使用しました。その実を贅沢に使用したことで、ヤマ・ソーヴィニヨンの艶やかな果皮の紫黒色が、しっかりと表れた美しい液色となっています。

リッチな甘味と柔らかな酸味、果実を彷彿させるような甘い香り。日本と西洋を織り交ぜた芳醇なヤマ・ソーヴィニヨンをぐっと濃縮させたような味わいで、和洋折衷なぶどうスパークリングとなりました。炭酸ガスを充填したことによる爽やかな発泡感は、深みのある味わいと合わさることで、バランスのよい余韻を生み出します。香り高く、華麗な味わいに、じっくりと身を委ねてみてください。